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2台のポータブル電源(黒とオレンジの配色違い)を左右に並べ「ポータブル電源 どっちを選ぶ?」の見出し、容量・出力・充電時間・持ち運び・価格の比較アイコンが並ぶイラスト。VSの文字あり。

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EcoFlow DELTA 3 ClassicとJackery 1000 Newの基本スペック比較

「結局、どっちを買えばいいの?」——このふたつを並べて検討している方から、よくそう聞かれます。どちらも家庭の防災用として選ばれることが多い、1000Wh前後クラスのポータブル電源です。容量はDELTA 3 Classicが1024Wh、Jackery 1000 Newが1070Wh(30.4Ah/35.2V DC)。差はわずか約5%です。正直、この差だけで優劣を語るのは無理があると私は思います。以下はEcoFlow公式マニュアルおよびJackery製品ページで確認できる数値をもとにした比較です(2026年9月22日確認)。

項目 EcoFlow DELTA 3 Classic Jackery 1000 New
容量 1024Wh 1070Wh(30.4Ah/35.2V DC)
定格出力 1500W 1500W
サージ(瞬間最大)出力 3000W 3000W
サイズ 20.0×39.8×28.3cm 327×224×247mm
重量 約12.1kg 約10.8kg
出力ポート AC×3、USB-C(100W×1+30W×1)、USB-A(18W×1) AC×3、USB-A×1、USB-C×2、シガーソケット×1

定格出力・サージ出力はほぼ同水準です。容量差は後述するとおり、停電時の使用可能時間にはほとんど影響しません。つまり、ここで悩む必要はないということです。

スマホの充電だけが目的なら、ここまでの容量は正直持て余します。モバイルバッテリーとの選び分けも別記事で整理しているので、先にそちらを見てもらったほうが早いかもしれません。

ここで一つご注意いただきたいことがあります。本記事で比較している「Jackery 1000 New」は1070Whのモデルを指しています。2026年7月に発売された後継モデル「Jackery 1000 New V3」(1024Wh)とは別の製品です。型番が似ているので、購入前に見比べて混同しないようにしてください。また、Jackery 1000 Newの数値は同社の製品ページの表示にもとづくものです。私自身、本記事の校閲時点ではメーカー公式の取扱説明書までは確認できていません。購入を検討する際は、公式サイトで最新のスペックをあわせて確認していただければと思います。

Jackery 1000 Newを軸に別の機種とも比べておきたい方には、Jackery 1000 NewとBLUETTI AORA 100 V2の比較も参考になるかと思います。

容量が近くても「使える時間」の考え方は同じ

停電時は扉の開け閉めを減らしてもらう前提で、実際の消費は6割の500Wh/日として試算しています。この基準にDELTA 3 Classic(1024Wh)とJackery 1000 New(1070Wh)を当てはめると、冷蔵庫単体でまかなえる日数はどちらも2日前後です。容量差による違いは、ほぼ生じません。ここは私も最初、「わずかでも容量が大きいほうが得なのでは」と思っていました。でも計算してみると、誤差のようなものだと分かります。容量だけを比較の決め手にする必要はありません。後述する充電速度や拡張性のほうが、実質的な選び分けの軸になります。

停電が長引く場合に発電機という選択肢も気になる方は、発電機とポータブル電源の使い分けを別の記事でまとめています。

充電速度と電源切り替え機能の違い

DELTA 3 Classicは、AC充電で0〜100%まで約60分。80%までなら約45分です。EcoFlowの公式スペックがそう案内しています。ソーラー入力は最大500Wに対応します。さらに、停電を検知すると10ミリ秒未満で接続機器の電源を商用電源から自動的に切り替える「電源自動切り換え機能」を備えています。ただし、ここは誤解しやすいポイントです。EcoFlow公式マニュアルは、この機能について『本機能は、0ms以内で切り替えを行うUPS(無停電電源装置)機能ではありません。UPSを要する重要なデータサーバー、医療器械などの精密機器には使用しないでください。』と明記しています。パソコンや精密機器の瞬断対策として、この機能をあてにするのは避けてください。

Jackery 1000 Newは、AC充電で1時間のフル充電が可能です。これはJackery公式の案内に基づく数値です。Jackery公式取扱説明書によると、停電時は20ミリ秒以内に自動でバッテリー給電に切り替わる機能を備えています。一方で、UL1778認証についての記載は、同マニュアルでは見つけられませんでした。バッテリーはLFP方式です。4000回の充放電サイクル後も70%の容量を維持し、目安として10年使用できると公式が案内しています。

両モデルとも、停電検知後に自動で出力を切り替える機能を備えています。でも、いずれも0msで切り替わる無停電電源装置(UPS)そのものではありません。これ、意外と見落とされがちです。Jackery公式取扱説明書も、この機能について『非専門レベルのUPS機能であり、0msで切り替えることができないため、データサーバーまたはワークステーションのような無停止充電が必要な設備には接続しないでください』と注記しています。DELTA 3 Classicについても前述のとおり、メーカー自身がUPS機能ではないと明記しています。瞬断を避けたい精密機器での利用は、私ならどちらのモデルも選びません。

バッテリーのサイクル寿命については、DELTA 3 Classicが公式仕様で4,000回(約4,000回の充放電サイクルで初期容量の70%程度を維持)です。Jackery 1000 Newの4000回・70%とほぼ同等で、ここで差をつけるのは難しいところです。UPS(電源自動切り換え)速度とパススルー充電の考え方についてはポータブル電源はUPSの代わりになる?切替時間とパススルー充電で選ぶ基準でも詳しく解説しています。

拡張性の違い:エクストラバッテリー対応の有無

DELTA 3 Classicは、エクストラバッテリーによる容量拡張に対応していません。EcoFlow公式サイトによると、エクストラバッテリーの対応機種はDELTA 3(無印)・DELTA 3 Plus・DELTA 3 1500です。Classicは、ここに含まれていません。将来的に容量を増やすつもりがあるなら、ここは選定時に必ず確認しておきたい点です。「あとで増やせばいい」と思っていませんか? Classicは、あとから容量を増やせません。ここは注意が必要です。Jackery 1000 Newのエクストラバッテリー対応の可否については、本記事で参照した一次情報の範囲では確認できませんでした。正直、ここは私も確認し切れずに悩んだ部分です。確認できていない以上、この項目だけで両モデルの拡張性を比較することはできません。将来の拡張を重視するなら、購入前に両メーカーの公式サイトで最新の対応状況を見ておくことを私はお勧めします。

保管性・静音性で見る家庭防災用途への向き不向き

DELTA 3 Classicの動作音は、EcoFlow公式サイトの製品仕様ページで600W未満のとき約30dBと案内されています。200W出力時の数値については、一次情報で確認できませんでした。マンションや戸建ての室内で保管・使用するなら、動作音と重量(DELTA 3 Classicが約12.1kg、Jackery 1000 Newが約10.8kg)は、置き場所を決める前に確認しておきたい項目です。小さなお子さんやペットがいるご家庭なら、なおさらです。私は建物管理・消防設備点検の実務にも携わっていますが、屋内に設置する設備は動作音や設置スペースが管理上の論点になりやすい、というのは現場でよく感じることです(これは業務上の一般的な知見であり、これらの製品自体を業務で点検・使用した経験を指すものではありません)。Jackery 1000 Newについては、動作音の一次情報を確認できませんでした。Jackery側の数値が確認できていない以上、この項目だけで両モデルの静音性を比較することはできません。

また、DELTA 3 Classicの動作温度は放電時-10〜45℃、充電時0〜45℃です。屋外倉庫や車内保管を検討しているなら、季節による温度変化も踏まえて確認してください。真夏の車内は、想像以上に温度が上がります。

保証・アフターサポートの違い

DELTA 3 Classicは、EcoFlow公式サイトで購入した場合、製品到着後5年間の品質保証が付きます。App・Wi-Fi・Bluetoothに対応しており、スマートフォンからの操作もできます。地味に便利な機能です。

Jackery公式ヘルプセンターによると、Newシリーズを含む対象製品は購入日から3年間の保証が付きます。さらに製品保証登録をすると、保証期間が2年延長され、合計5年の保証になります。Jackery 1000 NewはNewシリーズに含まれます。保証年数は変更される場合があるので、購入前に公式サイトで最新の条件を確認してください。Jackeryのポータブル電源は、Jackery ポータブル電源の販売先で最新のラインナップと保証条件を確認できます。

結論:どちらを選ぶかは何で決まるか

容量差がわずかである以上、防災用としてどちらが優れているかを一律に決めることはできません。私なら、ここで無理にどちらか一方を選びません。必要性・実用性・操作性・保管性・維持管理・価格という評価軸に沿って、ご家庭の使い方に合わせて整理することをおすすめします。

  • 停電時の電源切り替え機能(UPS/電源自動切り換え)の違いや充電の速さを重視するか
  • 将来の容量拡張(エクストラバッテリー対応)を想定するか
  • 屋内保管時の動作音・重量・設置スペースを優先するか
  • 保証条件や登録の手間をどう評価するか

この4つのうち、どれを一番に置くかで答えは変わります。結局、何を優先するかはご家庭次第ではないでしょうか。価格・在庫・還元率は変動するため、本文では固定的な金額を示していません。購入を検討する際は、販売先で最新の価格と在庫を確認してください。

エコフローは当サイトが提携しているASPに掲載がないため、販売店のリンクを置いています。価格と在庫は販売先でご確認ください。

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備前まもる|そなえ暮らし編集長

建物管理・消防設備点検に携わる現役管理職。家庭向け防災用品を必要性・実用性・維持管理の視点から調査しています。