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一人暮らしの部屋に防災リュックや水、食品、ライトなどを並べたイメージ

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※画像はAI生成のイメージです。

一人暮らしの防災準備で、何から手を付けるか迷ったことはありませんか。必要な物が多くて、どこから揃えればいいか分からなくなる。これ、よく聞く悩みです。収納場所や予算に限りがあると、つい買い物を後回しにしてしまいますよね。

まずは家にある物を確認し、水・食料・トイレ・明かり・連絡手段の不足を埋めましょう。私なら、まずこの5つだけ見ます。この記事では、一人分の備えを確認する表と、揃える手順をまとめました。市販セットを買う場合も、この表で足りない物を確認できます。

最初に「持ち出す物」と「自宅の備蓄」を分ける

避難先へ持っていく物と、自宅で過ごすための備蓄。これは分けて考えると整理しやすくなります。飲料水などの備蓄をすべてリュックに入れると、当然重くなります。持ち出し用は、実際に背負って歩ける量まで調整しておきましょう。

  • 持ち出し用:携行できる水・食料、ライト、携帯トイレ、充電済みのモバイルバッテリー、衛生用品、自分に必要な薬や眼鏡など。
  • 自宅用:数日分の水・食料、携帯トイレ、日用品の予備など。

自宅で過ごすことを前提にしすぎないことも大切です。建物や周辺の安全、自治体の避難情報を確認し、危険がある場合は避難を優先してください。正直、備蓄をどれだけ揃えても、危険な場所に留まる理由にはなりません。購入準備と併せて、自宅周辺のハザードマップと避難先も確認しておきましょう。

ペットと暮らしている方は、ペットの防災グッズも別記事で確認しておくと安心です。

一人暮らしの防災グッズチェック表

下の表は、買う物を一律に指定するものではありません。「すでにある物」「不足する量」「置く場所」を書き出すための整理例です。水やトイレの数量はあくまで目安なので、体調や生活に合わせて調整してください。

家族と暮らしている方は、人数分の確認方法を家族の防災セットの考え方でまとめています。

確認する物 数量・選び方の目安 手持ち・不足を確認
水 飲料・調理用で1人1日約3L。3日分9L、7日分なら21L。持ち出し分とは分けて考える。 家に何Lあるか数える。
食料 まず3日分の献立を組み、可能なら7日分へ。加熱せず食べられる物も含める。 食事として組み合わせられるか確認する。
携帯トイレ 1人1週間35回分が備蓄目安。袋の枚数だけでなく使用可能回数を確認。 本体の便器に使えるか、処理袋が付くか確認する。
ライト・予備電池 停電時に取り出せて、自分で操作できる物。 点灯確認と電池の種類を確認する。
モバイルバッテリー・ケーブル 自分のスマートフォンを充電できる組み合わせ。 充電残量とケーブルの接続を確認する。
衛生用品 トイレットペーパー、ウェットティッシュ、歯磨き用品、必要な生理用品など。 普段使う量を基準に予備を確認する。
個人に必要な物 常用薬、お薬手帳、眼鏡、補聴器の電池など。 薬の備え方は医師・薬剤師に相談する。
持ち出し袋・衣類等 自分が持てる重さ。季節に合う衣類、現金、必要な連絡先も検討。 詰めた状態で背負い、取り出しやすさを確認する。

数量の出典:農林水産省「大事な水、どうやって備えますか?」、経済産業省「トイレ備蓄 忘れていませんか」。水の7日分21Lは1日3Lからの計算値です。

水・食料・トイレは「一人分だから少し」で終わらせない

2026年11月2日に発足した防災庁は、同日付で全国民に向けて「事前防災徹底のための緊急要請」を発出しました。南海トラフ地震や首都直下地震などの大規模災害への懸念を踏まえ、水・食料は最低3日分、できれば1週間分の備蓄と、携帯トイレなど生活用品の備えを呼びかける内容です。これは新しい基準ではなく、防災基本計画が従来から示してきた線を国が強く打ち出した形です。一人暮らしの場合も、上のチェック表で手持ち分と不足分を数量で確認しておくと、この要請に沿った備えがしやすくなります。

水は容量の合計で確認する

ペットボトルの本数だけで数えていると、備えている量が意外と分かりにくいんですよね。例えば2L入りが3本なら6L。飲料・調理用の3日分9Lを目安にする場合、差は3Lです。私なら、ここはリットルで管理します。本数だと、結局足りているのか不安になるからです。なお、食器を洗うなどの水は別途必要になります。

食料は買った袋の数より、食べられる組み合わせで考える

「朝は何を食べるか」「停電しても昼食を用意できるか」。食事ごとに考えると、不足がはっきり見えてきます。主食だけでなく、おかずや食べ慣れた食品も組み合わせましょう。食品の表示を見て、調理に水や加熱が必要か、アレルギーなど自分の条件に合うかも確認してください。

普段食べる食品を少し多めに持ち、使った分を補う。この運用なら、食べ慣れない非常食だけを大量に抱えずに済みます。私はこの方法が一番続けやすいと思っています。期限の近い物から使う並べ方も、先に決めておきましょう。

トイレは水・食料と一緒に点検する

自宅に便器があっても、断水などで使えないことがあります。携帯トイレは収納するだけで終わらせず、平時に説明書を読んでおきましょう。袋の取り付け方や使用後の保管方法は、いざというとき焦って読んでも頭に入りません。処分方法は自治体の案内に従ってください。

携帯トイレを揃える際は、凝固剤と処理袋の数量も確認しましょう。防災用トイレの選び方と必要な備蓄回数では、消耗品セットと折りたたみ便器の違いを紹介しています。

手持ち品から始める、無駄買いを減らす3ステップ

  1. 家にある物を集計する:水、常温保存できる食品、ライト、充電器、日用品を確認します。使える物まで買い直す必要はありません。
  2. 不足を数量で書く:「水を買う」ではなく「あと3L」、「トイレを買う」ではなく「今10回分あるので35回分まであと25回分」のように整理します。
  3. 購入後に動作と置き場所を確認する:ライトを点灯し、充電器を接続し、持ち出し袋を背負います。箱を開けずに保管するだけで終わらせないようにしましょう。

一律の予算額よりも、今の不足を埋めることを優先する。これが本記事の提案です。最低限の備えがない段階で、高額な電源機器だけに予算を集中させる必要はありません。私なら、まず水とトイレを満たしてから電源を考えます。

ワンルームでの置き場所は「取り出せること」を優先

備蓄を一か所にまとめると管理しやすい一方、収納スペースを圧迫します。農林水産省も、狭い住まいでは水を複数の場所に分けて保管する例を紹介しています。

  • 食品:保存表示に合う場所で、普段使う食品と一緒に期限を確認できるようにする。
  • 水:製品の保存方法に従い、小分けに置く。重い物を高所に積み上げない。
  • ライト:就寝時も手が届きやすい定位置を決める。
  • 携帯トイレ:取り付ける場所の近くなど、すぐ取り出せる所に置く。
  • 持ち出し袋:避難時に取り出しやすく、ドアや通路をふさがない場所に置く。

収納のために避難経路を狭くしては、本末転倒です。「入る場所」だけでなく、停電時に取り出せるか、家具が倒れたときに取り出せなくならないかも考えて配置しましょう。私は、ドアの近くに物を積み上げている部屋を見ると、ついそこが気になってしまいます。

自分で揃えるか、市販の防災セットを使うか

手持ち品が多い人は、不足分を個別に買う方法が向いています。準備に時間をかけにくい人は、市販セットの内容を確認して、土台として使う方法もあるでしょう。

ただし「一人用セット」という名称だけで、自分の備えがすべて完成するとは限りません。正直、名前だけで安心してしまうのは危ないです。購入前に、水・食料・トイレの数量、リュックを含む重さ、個人用品の追加スペースを、チェック表と照らし合わせてください。

防災セットは自分で揃える?市販セットとの違いと選び方を見る

上の記事で購入方法を比較してから、必要に応じて紹介されているセットの公式情報を確認してください。足りない物だけを買う、という選択も十分にありです。

ポータブル電源は、使いたい物が決まってから検討する

スマートフォンの充電を主に考える場合と、コンセントを使う家電も動かしたい場合では、電源選びがまったく変わります。まず使いたい機器と時間を書き出してみてください。そこから必要容量、対応する出力、重さ、保管場所を比較しましょう。

一人暮らしという人数だけで機種を決める必要はありません。私は、人数より「何を動かしたいか」で見るべきだと思っています。容量の考え方は別記事で整理しています。

防災用ポータブル電源は何Wh必要?容量の選び方を見る

よくある質問

100円ショップの物だけで揃えてもよいですか?

収納袋や日用品など、使い方に合う物を活用する方法はあります。ただ、価格だけで決めるのはおすすめしません。耐久性、使用期限、必要な機能を確認しましょう。ライトや充電関連品は、実際に使えるかを確かめてから備えてください。

持ち出し袋に一週間分を全部入れますか?

自宅用の備蓄と持ち出し用は、分けて考えます。必要品を詰めたら、実際に背負って動いてみてください。自分で運べるか、ここで確かめます。一週間分の水や食料をすべて背負う前提にする必要はありません。

女性の一人暮らしで追加する物はありますか?

生理用品、必要な下着、着替えやトイレでの目隠し用品など、自分が必要とする物を確認してください。性別だけで一律に決めるのではなく、普段の生活や体調、避難先で必要になる物から考えましょう。

いつ見直せばよいですか?

本記事では、期限をカレンダーに記録し、季節の変わり目や引っ越し時にも見直す運用を提案します。忘れそうな人は、スマホのリマインダーに入れてしまうのが一番確実です。食品・電池・携帯トイレは、それぞれの表示や説明書も確認してください。

今日やることは「手持ち・不足・置き場所」を決めること

まずはチェック表を見ながら、家にある物を数えてみましょう。足りない物が分かったら、数量と置き場所を決めて購入します。市販セットを使う場合も、個人用品や不足する備蓄を追加して、自分の暮らしに合わせて整えてください。

購入方法に迷う方は、自分で揃える方法と市販セットの比較を参考にしてください。

食料の買い足し方は、一人暮らしの非常食を食べ慣れた食品で備える方法で詳しく整理しています。

参考資料

備前まもる|そなえ暮らし編集長

建物管理・消防設備点検に携わる現役管理職。家庭向け防災用品を必要性・実用性・維持管理の視点から調査しています。