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家族用のリュックと水・食品・ライトを並べ、防災用品を確認するイメージ

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※画像はAI生成のイメージです。特定の商品・セット内容や、家族に必要な備蓄量を示すものではありません。

家族の防災セットを選ぶとき、「家族の人数と同じ数を買えばいいのか」「子どもの分も大人と同じでいいのか」——ここで手が止まる方、多いのではないでしょうか。正直、私も最初は人数分で数えれば済むと思っていました。

準備する用品は家族全員分必要ですが、買うセット数は人数だけでは決まりません。手持ち品、セットの内容、各自に必要な物、そして実際に荷物を運ぶ人まで確認してから決めましょう。

私はこの記事を、市販セットを買う前に一度立ち止まって確認するためのチェックリストとして書いています。共用できる物・個人用品・消耗品を整理する方法を紹介しますが、商品については公式情報を基に整理したもので、実機を使ったレビューではない点は先にお伝えしておきます。

家族の人数と、防災リュックの数を分けて考える

「4人家族だから、同じリュックを4つ買えばいい」——そう決めてしまうと、子どもが運べない荷物が出てきたり、消耗品が足りなくなったりすることがあります。

逆に、家族分を一つにまとめてしまうと、荷物を持つ人がその場にいないときに使えません。どちらも一度は見かける失敗パターンです。地味によくあるんですよね。

リュックをどこに置くか迷ったら、防災リュックの置き場所も見てみてください。

私なら、先に家族全員の必要品を書き出してから、誰が何を持つかを決めます。乳幼児の抱っこや家族の介助が必要な場合は、それも含めて無理なく運べるかを一緒に考えてください。

それと、避難時の持ち出し品と、自宅で過ごすための備蓄は別物です。数日分の水や食料をすべてリュックに詰め込む必要はありません。自宅で過ごせるかどうかは、建物や周辺の安全、自治体の避難情報を確認して判断しましょう。

マンションにお住まいなら、マンションの防災備蓄で収納場所の考え方も紹介しています。

購入前に、用品を3つに分ける

区分 例 確認すること
共用を検討できる物 ラジオ、工具、家族用の備蓄品管理表 別々に行動する場合も使えるか。必要に応じて分散する。
一人ずつ確認する物 衣類、眼鏡、常用薬、歯ブラシ、個人の連絡先 サイズ、体調、使い慣れた物など、各自の条件に合うか。
人数・日数で増やす物 水、食料、携帯トイレ、必要な衛生用品 品目の有無だけでなく、容量・食数・使用回数が足りるか。

これは、あくまで本記事での整理例です。例えばライトも、夜間に家族が別々に動くことを考えれば、一つに集約していいとは限りません。「同じ物が二つあるから片方はいらない」——そう機械的に減らさず、使う場面を思い浮かべてから決めてください。正直、ここは数だけで判断しない方がいいところだと思います。

水とトイレは人数分を計算して確認する

飲料・調理用の水は1人1日約3L、携帯トイレ等は1人1週間35回分——これが公的な備蓄目安です。次の表は、この目安を人数分だけ掛けた計算例です。

人数 水・3日分 水・7日分 トイレ・7日分
2人 18L 42L 70回分
3人 27L 63L 105回分
4人 36L 84L 140回分

出典:農林水産省「大事な水、どうやって備えますか?」、内閣府掲載・経済産業省「トイレ備蓄忘れていませんか?」。水の7日分は1日3Lから計算。トイレは成人の平均的な利用回数を基にした目安です。

ただ、この水の目安には食器洗いなどの生活用水は含まれていません。必要量は体調や生活条件でも変わります。正直、この数字を見て「そんなに?」と思った方もいるかもしれません。地味に多く感じますよね。

乳幼児がいる家庭では、ミルクやおむつなど別に必要な物があります。人数表の数字だけで準備を終わらせないでください。この量をそのまま避難用リュックに詰めて持ち出す、という意味でもありません。

必要量は人数と体調、生活条件で変わります。上の表で自分の家の数字を出してから選んでください。本数・回数・価格は販売先でご確認ください。

2026年11月2日、発足した防災庁は、全国に向けて事前防災の徹底を求める緊急要請を出しました。「最低3日、できれば1週間分の水や食料を備蓄する」という目安はもともと防災基本計画にある考え方で、今回はそれを国として強く打ち出した形です。内閣府の世論調査(2025年10月公表)では、3日分以上を備蓄している割合は食料59.7%・飲料水69.8%に対し、携帯トイレは27.5%にとどまっていました。上の表で水の数量だけでなく、トイレの回数もあわせて家族分を計算しておくと、不足しやすいところを自分の家庭で先に埋められます。

家族ごとの追加品を確認する

大人2人の場合

共用できる物があっても、勤務時間や外出先が違えば、同時に避難できるとは限りません。各自の持ち出し品と、連絡方法・集合場所は必ず確認しておきましょう。

私なら、必需品をどちらか一人にすべて預ける配置は避けます。その人が現場にいなければ、備えが丸ごと使えなくなるからです。

一人分の持ち出し品を具体的に考えたいときは、一人暮らしの防災グッズの記事も参考になります。

子どもがいる場合

年齢や体格に合う衣類、食べられる食品、必要なおむつやミルクは、一人ひとり個別に確認してください。アレルギーがある場合は、食品表示の確認も欠かせません。

大人用セットの品目が揃っていても、子どもにそのまま使えるとは限りません。ここは見落としがちなポイントです。個人的には、ここでつまずくご家庭が多い印象です。

子どもの荷物は、体格と歩く距離を考えて調整してください。重い物を人数で均等に分けるより、付き添う大人の負担まで含めて、実際に持ってみることをおすすめします。

薬や介助用品が必要な家族がいる場合

常用薬、お薬手帳、眼鏡、補聴器の電池、介護用品は、市販セットとは別に確認が必要です。薬の備え方については、医師や薬剤師に相談してください。

本人だけで準備するのが難しい場合は、家族で内容と置き場所を共有しておきましょう。いざという時に「どこにあるか分からない」は避けたいところです。

セット購入後の不足品を見つける方法

計算式はシンプルです。追加する量=必要量-手持ちの量-購入するセットに含まれる量。結果がマイナスなら、数量上の追加はゼロとして構いません。ただし、期限が切れていないか、使える状態かは別に確認してください。

例えば、2人分のトイレを1週間70回分として考えます。手持ちが20回分、購入予定のセット全体に10回分含まれているなら、差は40回分です。これは計算方法を示すための架空の例で、あかまる防災の商品数量ではありません。

確認項目 購入前に書き出す内容
水 必要なL数/手持ちのL数/セット内のL数/追加分
食料 各自の献立/食べられる食品/調理の条件/不足する食事
トイレ 必要回数/手持ちの回数/セット内の回数/追加分
個人用品 誰の物か/サイズ・使用条件/持つ人/保管場所

「44アイテム」といった品数と、「何日分使えるか」は別の情報です。正直、ここを混同している案内を見かけることがあります。多機能機器や小物がたくさん入っていても、水や食料、トイレの数量が十分とは限りません。私は、品数の多さより水・食料・トイレの実数を先に確認するようにしています。

あかまる防災を家族で検討するときの見方

あかまる防災の公式ページには、基本の1セットに加えて、1セットを2倍届けるペアプラン、3倍届けるファミリープランが用意されています。リュックと用品をまとめて準備したい人には選びやすい形です。

同じ基本セットを家族分揃えたいなら検討の候補になります。一方、手持ち品が多い家庭や、子ども向け用品が中心になる家庭は、個別購入との組み合わせも比較してみてください。プラン名だけで家族全員の備蓄が完成する、とは考えないほうがいいでしょう。選んだプランの内容を、先ほどの表に当てはめて確認してみてください。

  • 水・食料・トイレの数量が、選択するプラン全体でいくつあるか。
  • 各自の薬・衣類・子ども用品を別に準備できるか。
  • 追加品まで詰めた状態で、持つ人が運べるか。
  • 選択したプランの支払総額、配送条件、返品・保証条件に納得できるか。

価格と細かな数量は、購入前に公式ページや販売元で確認してください。数量が分からないときは、推測で注文せず、問い合わせてから必要なセット数を決めましょう。ここを飛ばして注文すると、後で数量が合わなくて困ることになります。

あかまる防災のセット内容を公式サイトで確認する

買う前に、持ち出す役割を決める

セット数の候補が決まったら、避難時の動きを家族で確認しておきましょう。「子どもに付き添う人」「荷物を持つ人」が同じ人に偏っていないか、家族の一部が外出しているときにも対応できるか——ここは一度シミュレーションしておくと安心です。ここ、後回しにしがちなんですよね。

  1. 必要品を持ち出し用と自宅備蓄用に分ける。
  2. 持ち出し品を担当する人ごとに分ける。
  3. 実際に背負い、階段や歩行を想定して無理がないか確かめる。
  4. 置き場所を共有し、通路や出入口をふさがないようにする。

ポータブル電源を追加する場合も、家族の人数だけで機種を決めるのはおすすめしません。使いたい機器と使用時間から検討してください。詳しくは防災用ポータブル電源の容量の選び方をご覧ください。

よくある質問

4人家族なら2人用セットを2つ買えば十分ですか?

人数表記だけでは判断できません。合計の水・食料・トイレの数量と、家族ごとの個人用品を確認してください。内容が条件に合えば候補になりますが、必要な日数分の自宅備蓄は別に点検しておきましょう。

子どもにも大人と同じセットを買うべきですか?

必ずしも同じである必要はありません。年齢、体格、食事や衛生用品の条件を見て、使える内容かどうかを判断してください。荷物を誰が持つかも、合わせて決めておきましょう。

セットを買わずに自分で揃えてもよいですか?

はい、手持ち品を活かしながら不足を埋める方法もあります。比較のポイントは防災セットは自分で揃える?市販セットとの違いと選び方でまとめています。

まとめ:家族全員の必要品を確認してからセット数を決める

家族の防災セットは、「何個買うか」より先に「誰に何が必要か」を整理したほうが選びやすくなります。共用できる物、個人用品、人数分の消耗品を分けて、手持ち品を差し引いてから不足を確認しましょう。

市販セットを使う場合も、届いた物を確認し、個人用品を追加して、家族が実際に運べる形に整えるところまでが準備です。私は、ここまでやって初めて「備えた」と言えると思っています。

参考資料

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備前まもる|そなえ暮らし編集長

建物管理・消防設備点検に携わる現役管理職。家庭向け防災用品を必要性・実用性・維持管理の視点から調査しています。