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ソーラーパネルは「電気を貯め直す速さ」を変える部品です
停電が一晩で終われば、ポータブル電源の容量だけで足ります。でも2日、3日と続いたらどうしますか?そこで効いてくるのがソーラーパネルです。
本体の「容量(Wh)」と「ソーラー入力の上限(W)」は別のスペックです。ここを混同すると、パネルを買ったのに思ったほど速く充電できない、ということになります。正直、ここでつまずく人は多いです。
必要なW数は「本体のソーラー入力上限」から逆算します
ちょっと待ってください。まず見るべきは、お使いの本体の仕様欄にある「ソーラー入力」の上限W数です。
例えばJackeryポータブル電源1000 New(容量1070Wh)は、ソーラー入力の上限が400W、DC入力ポートは2口です。100Wパネルなら4枚、200Wパネルなら2枚まで対応していて、それ以上大きくしても速くはならず、もったいないだけです。
本体を選ぶときは電池の種類も気になるところですが、その違いはポータブル電源の「リン酸鉄」と「三元系」の違いで別に書いています。
BLUETTI AORA 100 V2は少し事情が違います。標準モードでソーラー入力の上限が最大600W、高速充電モードに切り替えると最大1000Wまで受け付けます。本体側にもモードによる上限があるわけです。この2機種をどちらで選ぶか迷っている方は、Jackery 1000 NewとBLUETTI AORA 100 V2を比較|防災用にはどう選ぶ?も参考にしてください。
パネルの大きさだけで選ぶと、宝の持ち腐れになるか、逆につなげない事態になります。
カタログの数字、そのまま信じていませんか?
気象庁は全国の観測地点で日照時間を公式に記録・公開しています。NEDOも国内837地点・29年間(1981〜2009年)の平均日射量データベース「MONSOLA-11」を公開していて、地域差・季節差がかなり大きいことが分かります。
パネルの最大出力は、放射照度1000W/m2・25℃という試験条件での値です。でも、その数字が毎日そのまま出るわけではありません。曇りの日や冬は、もっと落ちます。
ここは私も見積もりに迷いました。晴天前提で計画を立てて「思ったより貯まらない」と慌てるより、半分くらいしか出ない前提で備えたほうが、停電の夜は安心できるというのが私の判断です。
置き場所で選べるかどうかが決まります
Jackery SolarSaga 100・200はIP68の防水防塵で、折り畳んでしまえます。最大出力は100Wと200W、変換効率は最大25%です。
BLUETTI側は現行のSORA 220が220W、変換効率は最大25%、IP67の防水防塵です。なお同社のPV200は公式サイトで終売になっています。型番が近いパネルでも世代が替わっていることがあるので、買う前に現行品かどうかを確かめてください。
Wが上がるほど、展開サイズも重さも増えます。
ベランダの手すり際、置けますか?点検の現場でマンションのベランダを見ていると、避難ハッチや隣戸との仕切り板があって、大型パネルを広げる前提になっていない住戸がけっこうあります。配線を子どもがまたぐ、ペットが噛む、というリスクも置き場所選びに入れておくと安心です。
どのパネルから検討するか
Jackeryポータブル電源1000 New ソーラーパネルセットなら、1000 Newとパネルの入力上限が合っているか気にせずに選べます。据え置き中心のご家庭には、ここから検討するのが無理がないと私は思います。
パネル単体で揃えたい方はJackery SolarSaga 100が、まず1枚試す選択肢として扱いやすいサイズです。ベランダが狭くて展開できないご家庭には、無理に大きいW数は勧めません。置けないものは、結局使われないからです。
BLUETTI系をお使いなら、MC4コネクタ採用の純正パネルが組み合わせの軸になります。他社パネルとの組み合わせは電圧の適合確認が本体ごとに必要なので、ここは純正で揃えるほうが確実です。
これから本体ごと揃えるなら、BLUETTIはAORA 100 V2とパネルのセットが用意されています。AORA 100 V2はソーラー入力の上限が標準600W・高速充電モードで最大1000Wなので、220Wのパネル1枚は余裕を持って収まります。パネルを別に買い足して上限やコネクタを確かめる手間が要らないのが、セットの利点です。
まとめ・次にやること
①お使いの本体の仕様欄でソーラー入力の上限Wを確認する。②その上限に収まるパネルを1枚選ぶ。③ベランダや庭で、展開できる場所を先に決める。置き場所を先に決めておくと、地味に効きます。
本体の容量そのものに迷っている方は、防災用ポータブル電源は何Wh必要?使う家電から考える容量の選び方も合わせてご覧ください。
